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オリジナル名刺・カードの作り方|紙・加工・少部数印刷の選び方
「オリジナルの名刺を作りたいが、何から始めればいいか分からない」という人向けに、デザインデータの作り方→紙・加工の選び方→少部数印刷の発注までを順番に整理しました。標準サイズは91×55mm。10〜100枚なら家庭用プリンタや家電量販店のサービスでも作れますが、箔押しや特殊紙、断裁精度を求めるなら印刷会社が確実です。本記事は「自分で作る場合」と「印刷会社に頼む場合」の両方の手順・コスト・納期の目安をまとめています。
材料・素材の選び方
| 材料 | ポイント |
| 名刺用紙(用紙・カード台紙) | 標準は上質紙180〜220kg、マットコート、ヴァンヌーボなどの高級紙。厚みは「四六判◯kg」表記で、名刺は180kg前後が標準。厚口の高級感を出すなら220〜260kgや多層貼り合わせ。家庭印刷ならマイクロミシン目入りのプリンタ用名刺シート(A4・10面)が扱いやすい |
| 印刷インク/トナー | オフセットはCMYKプロセスインク。少部数はオンデマンド(トナー/インクジェット)。特色を出すならDIC・PANTONEの特色インク指定(オフセットのみ)。家庭用はインクジェット顔料インクが耐水・耐光性で有利 |
| 箔(はく) | 金・銀・ホログラム・つや消し箔など。箔押し加工で使用。版(凸版)が別途必要 |
| PP/ニス(表面加工材) | マットPP・グロスPVラミネート、UVニス、エンボスニスなど。耐久性と手触り・光沢の調整用 |
作り方(工程ステップ)
- 1. 仕様を決める(サイズ・枚数・用途)標準は91×55mm(4号・通称「名刺サイズ」)。欧米流通も想定するなら85×55mm(クレジットカードサイズ)も選択肢。縦/横、片面/両面、必要枚数(まず100枚単位が目安)、用途(営業用かSNS誘導カードか)を先に固定する。仕上がりサイズの外側に塗り足し(3mm)を見込む
- 2. デザインデータを作るIllustrator/Canva/各社のWebデザインツールで作成。文字は最小7pt前後を下限に。フォントはアウトライン化(Illustrator)。色はCMYKで作成(RGBのままだと印刷で沈む)。解像度は写真を使う場合350dpi。罫線は0.25pt以上。塗り足し3mm・断裁ズレを避けるため重要要素は仕上がり線から3mm内側に配置
- 3. 紙と加工を選ぶ上質感→ヴァンヌーボ/マットコート、写真映え→光沢コート、手触り重視→エンボス系。差別化したい場合は箔押し・activ型押し(エンボス/デボス)・角丸・小口染め・透明PET・木材/プラなど特殊素材も。加工が増えるほど版代と納期が増える点に注意
- 4. 印刷方式を選ぶ(少部数か量産か)100〜500枚程度=オンデマンド印刷(版代不要・安い・早い)。1,000枚以上や特色・箔押し前提=オフセット印刷(単価が下がる・色が安定)。自作なら家庭用プリンタ+名刺シート、またはコンビニ/量販店のプリントサービス
- 5. 入稿・校正する印刷会社の入稿テンプレート(トンボ・塗り足し付き)に合わせてPDF/AIで入稿。色や文字を確認する「色校正」を取れるサービスもある(追加費用・追加日数)。家庭印刷の場合はまず1枚試し刷りして位置・色・にじみを確認
- 6. 印刷・後加工する印刷後に箔押し・PP貼り・型押し・角丸加工などを実施。家庭印刷ならシートに印刷→ミシン目で切り離し、または別途カッター/裁断機で断裁。断裁ズレを抑えるなら回転式の裁断機(ロータリーカッター)が安定
- 7. 仕上げ・検品・保管角の潰れ、断裁ズレ、色ムラ、誤字を全枚数でなくサンプル抜き取りで確認。湿気で反るため名刺ケースや密閉袋で保管。氏名・連絡先の誤記は刷り直しになるため校了前のダブルチェックが最重要
必要な設備・道具
- (自作)家庭用インクジェット/レーザープリンタ
- (自作)プリンタ用名刺シート(A4・10面ミシン目)またはカッター/裁断機
- (自作)デザインソフト(Illustrator/Canva 等)
- (工場)オフセット印刷機 または オンデマンド印刷機
- (工場)箔押し機・型押し(エンボス)機
- (工場)PP/ラミネート加工機
- (工場)断裁機(自動断裁・トムソン抜き型)
- (共通)カラーマネジメント環境(CMYK確認用)
ロット・コスト・納期の目安
| 最小ロット | 自作は1枚から可能。印刷会社のオンデマンドは100枚〜が一般的な最小ロットの目安(10枚〜の小ロット対応サービスもあり)。オフセットや箔押しは版代があるため500〜1,000枚以上でないと割高になりやすい。 |
| コスト感 | あくまで目安。自作(プリンタ+名刺シート)は1枚あたり数円〜十数円。オンデマンド印刷100枚は片面カラーでおよそ500〜2,000円前後、両面・厚紙でやや上振れ。箔押し・特殊紙・型押しを加えると100枚で3,000〜1万円超になることもある。量産(1,000枚オフセット)は単価が下がり1枚あたり数円〜十数円が目安。価格は紙・加工・部数・業者で大きく変わるため必ず見積もりを取る。 |
| 納期 | 目安。自作は即日。オンデマンド印刷は入稿翌日〜数営業日(即日・当日仕上げサービスもあり)。オフセットや箔押し・特殊加工ありは校正含めて約1〜2週間が目安。色校正を取る場合はさらに数日加算。 |
自作 vs 工場発注
分かれ目は「断裁精度・特殊加工・部数」。少量・即日・低コストで試すだけなら自作(プリンタ+名刺シート)で十分。一方、角まできれいに揃った断裁、安定した色再現、箔押し・エンボス・特殊紙、1,000枚以上の量産が必要になった時点で印刷会社に切り替えるのが合理的。営業で人に渡す正式な名刺は印刷会社、イベント・試作の少量は自作という使い分けが現実的。
品質・法規の注意
- 名刺自体に表示義務のある法規は通常ないが、肩書・資格名は誇大・誤認表示にならないよう注意(士業の独占名称など)
- ロゴ・キャラクター・他社商標・フォントを使う場合は利用許諾/商用ライセンスを確認(無断使用は著作権・商標権侵害になりうる)
- QRコードに第三者URLを載せる場合はリンク先の安全性・権利を確認
- 記載する個人情報(氏名・電話・住所)は自分の情報に限り、入稿データの取り扱い・破棄ポリシーを印刷会社で確認
よくある質問
- 名刺の標準サイズは何mmですか?
- 日本で最も一般的なのは91×55mm(通称4号・名刺サイズ)です。海外流通も想定するならクレジットカードと同じ85×55mmも選択肢になります。データは仕上がりサイズの外側に塗り足し3mmを付けて作ります。
- 少部数(10〜100枚)でも作れますか?
- 作れます。10〜100枚なら家庭用プリンタ+名刺用シート、またはオンデマンド印刷が向きます。版代がかからないため少部数でも割高になりにくいのがオンデマンドの利点です。1,000枚以上ならオフセットの方が単価が下がります。
- 入稿データはどの形式で作ればいいですか?
- 印刷会社へはPDFまたはAI(Illustrator)が一般的で、CMYKカラー・フォントはアウトライン化・解像度350dpi・塗り足し3mmが基本です。各社の入稿テンプレート(トンボ付き)に合わせると安全です。RGBや低解像度のまま入稿すると色や画質が崩れます。
- 箔押しやエンボスなどの加工は自作できますか?
- 箔押し・型押しは専用の版と機械が必要なため、家庭での再現は難しく印刷会社への発注が確実です。自作で差別化したい場合は、特殊紙の選択・角丸加工・厚紙の貼り合わせなど機材が少なくて済む方法が現実的です。
- 自作と印刷会社、どちらがいいですか?
- 少量を急ぎ・低予算で作るなら自作、断裁精度・色の安定・箔押しなどの加工・大量印刷が必要なら印刷会社が向きます。営業で配る正式な名刺は仕上がりの安定する印刷会社、試作やイベント用の少量は自作、と使い分けるのが効率的です。
- 納期はどのくらいですか?
- 目安として、自作は即日、オンデマンド印刷は翌日〜数営業日、箔押しや特殊加工ありのオフセットは校正を含めて約1〜2週間です。色校正を取る場合はさらに数日かかります。
MUなら、言うだけ。名刺は「サイズを決める→CMYKで作る→塗り足しを付ける→紙と加工を選ぶ→入稿テンプレに合わせる→ロット最適な印刷方式を選ぶ」という工程の積み重ねで、最初の一枚までに地味な前処理が多いのが実情です。MUの発想は、この前処理を「言うだけ」に寄せること——たとえば希望のサイズ・雰囲気・枚数を伝えれば、塗り足しや入稿形式、少部数に合う印刷方式の選定までを引き受け、データ整形と発注の往復を省く方向に使えます。箔押しや厚紙といった機材依存の加工も、自作で詰まりやすい工程ほど任せて、人は文言とデザインの判断に集中できる、という省き方です。
MUで印刷を作る →
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