和歌山の Loopwheel 機 は、 1 日に 1 反 程度しか 織れない 釣り編み機 だ。 重力 だけで 編針 を 落とすので、 糸 に 余計な 張力 が かからない。 だから 糸 の 油分 が 残り、 繊維 が 痩せず、 何度 洗っても へたらない。 量産 ライン では 30 倍 速い 高速 機 が 使われるが、 そこで 失われる ものを 取り戻す ために 14oz を 選んだ。
弟子屈 の mineral dye は、 屈斜路湖 周辺で 採れる 火山灰 と 鉄 を 媒染 に 使う。 化学染料 を 使わないので、 黒 は 一律 ではなく、 個体ごとに 微妙な 濃淡 が 残る。 これは 「不良」 ではない。 鉱物 が 繊維 に 落ちる ときの 物理現象 で、 同じ ロット でも 厳密 に 同じ 黒 は 二つ と ない。
縫製 は 兵庫 の 老舗 工場 で flatlock。 肩から 袖、 脇から 裾 まで、 縫い目 が 肌 に 当たらない 平縫い。 縫い代 を 折り返さない から、 経年 で 糸 が 切れにくい。 ヴィンテージ tee が 50 年 残る のと 同じ 構造 を、 新品 の 段階 で 入れる。
付属 は MU の 全 edition 共通の NFC タグ + serial 内刺繍 に 加え、 この edition だけ 「100 年 修繕券」 を つける。 生地 が ほつれたら、 染料 が 褪せたら、 縫い目 が 切れたら、 一着 ずつ 弟子屈 に 戻して 直す。 子・孫 に 渡しても 引き継げる。 修繕券 の 名義 は NFC で 移譲 する。
包装 は 北海道 産 オンコ (一位) の 木箱。 オンコ は 樹齢 数百年で 育つ 針葉樹 で、 箱 自体 が 100 年 もつ。 1 着 を 100 年 残す ための 容器 として、 これ 以外 を 考えなかった。